ウクライナにおける選挙運動:その始まり

現大統領が主張しているのは「軍隊・言語・宗教」だ。それは選挙スローガンでなく、「ウクライナ人のアイデンティティの要素」だとポロシェンコ氏が説明する。

選挙が迫るとともに、侵略国家のテーマが立候補者のスピーチなどに出る頻度が増える。

ウクライナ正教会の問題に関しては、ポロシェンコ大統領が成功を収めた。ウクライナ独立正教会位の授与は確実であるとコンスタンティノープル総主教庁のヴァルソロメオス1世総主教が発言した。キエフには全地総主教庁の総主教代理が既に活動しており、ウクライナ独立正教会位のトモス公布への準備を進めている。当然、ロシア正教会はウクライナを自分の教法上の領土として扱っているため、強く反対している。これはポロシェンコ大統領が選挙運動でアピールしている「ウクライナを守らなくてはいけない」ことの証拠となる。

また、現大統領は今後の外交政策について発表した。今後の目標はウクライナの欧州連合及びNATOへの加盟である。その目標の達成のためにポロシェンコ氏が国会議員に憲法改をお願いした。さらに、ポロシェンコ大統領が任期中に守らなかった約束や失敗についてお詫びした。ウクライナがモスクワから離れ、ヨーロッパに近づくことは正しかったと大統領が言い足した。

現大統領によると、ウクライナの主な敵は偽装平和のスローガンを揚げている親ロシア派、左翼人民主義者、右翼急進主義者である。また、スピーチ中に大統領がチモシェンコ氏を批判した。チモシェンコ氏の政治的なアイディアは権威主義の匂いがするとポロシェンコ大統領が非難した。

その一方で、チモシェンコ氏が選挙運動でブロックチェーン等の新技術と流行傾向を使っている。しかし、ウクライナ人はティモシェンコ氏を信頼しない。このように、彼女は若者と創作的な階層の支持を得られなかった。故に、チモシェンコ氏がポロシェンコ大統領にがっかりしたウクライナ人の階級の支持を得ることにした。

また、チモシェンコ氏がポロシェンコ氏と同じようにウクライナの欧州連合・NATOへの加盟の大切さについて語る。

しかし、チモシェンコ氏の場合、そういった約束は単なるスローガンに過ぎないだろう。チモシェンコ氏と違い、ポロシェンコ氏が欧州連合協定調印・ヨーロッパ連合諸国ビザ免除・欧州連合向けの憲法改正の提案等の具体的な成果を持っている。

さらに、チモシェンコ氏は「モスクワからの立候補者」とラベリングされた。それに対し、ティモシェンコ氏がモスクワから指示を受けていたとされるヤヌコヴィッチ氏によって逮捕されたことはモスクワには見方がいないことは確実だと説明している。

チモシェンコ氏が新しい経済政策を紹介した。その中には「給料増加と税金軽減」、「安い通貨と低インフレ」等の矛盾しているアイディアばかりだ。3%年利の借金は特に信じづらい。なぜなら、現在の年利は20%だからだ。

他の立候補者について言うと、アナトリ・グリチェンコはYESフォーラム開催中に「自分が最も素直で大金持ちではない唯一の立候補者だ」とずっと言い続けていた。

歌手のヴァカルチュック・スヴャトスラブは同フォーラム中に選挙に立候補するかどうか明確に答えなかった。彼はその件を秘密にしており、ウクライナが独立になってから27年間が経っているものの、甚だしい変化はないとウクライナの政府の支配者を批判している。

フロイスマン氏は国会議員選挙に参加する予定だ。そのために、「ウクライナ成功戦略」という組織が創立された。選挙が近づいたら、その組織が政党に変わる可能性がある。

現首相の社会評判は高くはないが、ネガティブな評判もない。選挙運動用の看板にはポロシェンコ大統領の内閣ではなく、フロイスマン氏の内閣が達成したゴールについて書かれている。フロイスマン氏は重要な政治家と大企業と良い関係を維持できたことで今後政治家として自立できる。

親ロシア派である地域党の元参加者が唯一の代表者を大統領選挙に立候補させることを提案している。提案に賛成しているのは最も裕福なウクライナ人であるリナート・アフメートヴのグループ、ドミトリー・フィルタッシュのいわゆるガスグループ、そしてワジム・ラビノヴィチュの「人生党」である。

南東ウクライナの唯一の立候補者を提唱したのはワジム・ラビノヴィチュである。その時点で、地域党の元参加者が相談し始めた。彼らの組織は権力があるともいえる。なぜなら、このグループが「ウクライナ」テレビチャネル、Newsoneや+112テレビチャネル等のウクライナの大きいメディアを握っているからだ。さらに、グループの参加者は無制限に使える資金を持っている。このように、ウクライナの東部及び南部の多くの投票を得る可能性が高い。

これからの目的はグループの中で妥協に達することだ。ラビノヴィチュ氏とフィルタッシュ氏のグループの代表者であるユリ―・ボイコ、二人とも唯一の立候補者として立候補したい。妥協できなかったら、大統領選挙をパスし、議員選挙に立候補するという方法も可能だ。

上記の権力的なグループに加えて「人生党」から離脱した議員のエヴゲー二・ムラエブが頭部ウクライナの投票者の支持を目指している。選挙綱領は親ロシア的であり、東部地域の平和・中立・独立である。

中央選挙委員会

この度、中央選挙委員会が結成された。

委員数が拡大され、15人から17人まで増えた。そのため、法律が改正された。

委員数が増えた理由は委員希望者が多かったことにある。しかし、委員の中には現大統領の支持者が最も多い。

ペトロ・ポロシェンコ・ブロックより派遣された6人の委員に加え、ポロシェンコ大統領と繋がりがある「復活党」や「民意党」からの委員、現大統領と長い間協力しているUDAR(別名:ビタリ・クリチコのウクライナ民主改革連合)からの委員がいる。このように、ポロシェンコ氏は委員会のうちに9人のサポートを握っているだろう。

新中央選挙委員会に他の問題がある。第一は委員数増加である。その件はウクライナ憲法裁判所で検討される予定である。また、法律上では委員増加は国家予算からの支出増加を引き起こさないと定められているが、その場合、新委員の2人の給料はどこから引かれるか疑問に思われる。第二に中央選挙委員会には現議会の各派閥の代表者がいないため、合法性の問題がある。

汚職行為予防の機関の衝突

汚職行為予防局と特別汚職予防行為検事局の衝突が続いている。この間はキエフ市内でその二つの機関の間で喧嘩が起こり、同機関の関係者及び民間人の自動車に被害が出た。衝突の原因は特別汚職行為予防検事局は汚職行為予防局が検事局のオフィスを盗聴していると疑っていることにある。汚職行為予防局は無罪を主張している。

しかし、最も恐ろしいのは政府を批判している、あるいは政府の違反を発見している活動家が多く暗殺される。それぞれの犯人はまだ見つけられていない状態だ。



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